コーチング_第1章_基礎編_008_戦略を立て戦術を駆使していこう

カフェ開業コーチング1-8/10

A-008 戦略を立て戦術を駆使していこう
何かしらの活動には何かしらの結果が付いてきます。経営者になった以上行き当たりばったりではなく、それらの結果に対して責任を負います。そのために計画性が非常に大切です。計画の元に行った事の結果は分析が可能です。それが明日を変えます。

「闇雲(ヤミクモ)」というコトバがあります。暗闇の中の雲は見えないことから、「前後の思慮のないさま」をいう言葉です。向かっていく指標がわからないのにただただ突進していく姿です。明るい夜の都会の空は街の灯りで雲も照らされて見えますが、田舎に行ってご覧なさい。月夜でない限り、闇夜の空は漆黒です。

カフェを立ち上げる。開業するということは、その収益でスタッフや本人が生きていけるよう利益を上げることが一つの目標になります。そんな時に「闇雲(ヤミクモ)」ではちょっと不安ですね。カフェですから「飲食商品」を作って提供するのが基本的な仕事ということになります。主要な商品は当然「ドリンクだったり料理だったり」ということになりますが、その商品を製造販売するために必要な、基本的事項があります。「事業戦略と戦術」というものです。この頁では「事業理念」を打ち立てる事によって、その目標をクリアするために必要な方法が出て来るということをいいたいのです。

具体的に話しましょう。あなたの店が「日本で成長したカフェというジャンルをさらに進化させ究極のカフェを作り食文化の頂点を築きたい」という事業理念を掲げたとしましょう。もしこういう理念がなかったらあなたはどんなカフェの運営を考えますか?思いつきで提供物を考えますか?それを一旦「最高のカフェめし」といった瞬間、向かうべき方向が明確になってきます。生地にもこだわり、詰め物、トッピングに限らず向かうべき方向がはっきりしてきます。これが一つのマーケティングの始まりです。この店はいろいろな商品がメニューに書いてあるけれど、目指すものは「最高の日本的カフェめし」ということになります。

この様に一つの事業目標が出来ると、次の行動指針は明確になってきます。進んでいく方向が見えればお客様にもその意志は段々伝わるようになっていきます。やがてその雰囲気は店を構成する一つの要素となって店の雰囲気そのものを創り出す要素にもなっていきます。戦略や戦術の重要度は実はそのように段々と店自体の雰囲気を構成する要素になっていくと言うことなのです。

今日のコーチングポイントA-008

闇雲ではなく、計画的に戦略戦術を立てていくことによって、お店自体のコンセプトが客にも伝わるようになり、活気ある雰囲気が客にも伝わり始めます。「回っている」感覚がこれによって創り出されるのです。

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