コーチング_第2章_準備編_003_事業理念を一度ちゃんと確かめよう

コンテナハウスのカフェ開業 コーチング_第2章_準備編_3/10

B-003 事業理念を一度ちゃんと確かめよう
何のために「カフェ事業」をやるのか?なんとなく好きだから?ではなく、人に「どうしてカフェをなさろうと思ったのですか?」に対する明確な回答があなたの「事業理念」です。何かにつけ立ち戻る位置になります。一度明確な回答を考えてみましょう。

この開業塾の中で頻繁に出てくる語彙がいくつかあります。
事業理念・事業目標・事業戦略・戦術などもその一つです。ここではそれらをまとめて理解しておきましょう。
「事業理念」とは事業・計画などの根底にある根本的な考え方のことです。これは、出発にあたり、全てのプロセスで回帰する場所になります。何かを悩んだとき、何かを進めるとき、判断を下すためのおおもとになるでしょう。あなたの中の「憲章」といえるのです。これを明確に持つことはとても大事なことなのです。ただしあまり、重く考えすぎると、とうてい叶えることも出来ないような理念になってしまい、不可能であるが故に理念を掲げる意味が薄らいでしまう場合もあります。適度で自分が確信する方向を一度明文化してみましょう。

EX.・カフェという空間を提供することによって、人々の生活に潤いを与え、様々な方々の生活を変化と安らぎあるものにするお手伝いをする。

EX.・日本の新たな一つの文化である「カフェ文化」を更に向上させ、確固たる食文化ジャンルとして海外にまで紹介できる世界へと昇華させる。

「事業目標」とは、あなたの事業理念を達成するための具体的な照準の事と言えるでしょう。つまり、上記の事業理念の例でも、とても大きな理念なので具体的にはどのような活動をするのかが見えてきません。もう少しブレイクダウンした具体的な目標へとコトバを変えていってみるのです。ここで作った事業目標は「○×しているのは何のためですか?」と聞かれた時に事業理念へと帰ることが出来ます。

EX.・街の人々にくつろげる空間と、癒されるイタリアンを提供する事によって、人々の日々に生活に安らぎを与えられる状況を創り出す。
つまり上記した事業目標に関し、「どうしてイタリアンを中心に提供しているんですか?」と人に問われたとするならば、更に上記している事業理念である「イタリアンバールという空間を提供することによって、イタリアで定着した食文化を日本風にアレンジし嗜好性を日本人向きにしたものを通して人々の幸せに寄与していきたい」と答えられる関係になっているのです。

「事業戦略」というのは、「事業目標」を更に活動の具体的方法にまでブレイクダウンしたものです。つまり、事業目標を達成するための方法論ということが出来ます。上の一つ目の事業目標を例に取ると、「イタリアンバールの気楽な空間を知ってもらうことによって、日常的に社会の一つの機能としてカフェがあることを理解していただく」という目標を実現させるための効率的な活動のやり方のことになります。

事業戦略は多くの場合「短期戦略」と「長期戦略」に分けて考えると更に効果的と考えられることが多いのでそんな部分も後の章で考えましょう。これは少しずつ手近な目標をクリアし、積み上げていくことによって目標達成を確実なものにしていくということです。

本日のコーチB-003
「事業理念」「事業目標」「事業戦略」それぞれは次の行動に入っていくための目標を設定するための規定のようなもので、すべてのスタートとなるのが事業理念となります。

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