コーチング_第4章_オープン後のチェック_008_ドル箱商品の形成を目指せ

D-008.ドル箱商品の形成を目指せ
「売れ筋商品」「あなたの店を代表する商品」の形成はとても大事なことです。そういうものがある店は「他の商品も大丈夫」という感覚が生まれます。その商品をピラミッドの頂点として利益構造を効率よく作れ、客にも喜ばれるという状況が作れます。

お勧め商品の話はもうしました。マーケティング意識のスタートポイントになるという話として書きました。ここではその意識の先に作りたいものを紹介します。

売れ筋商品

売れ筋商品とは「世の鏡」です。たった今の「ニーズ」なのです。そのことそのものは別に否定する必要はありません。「今」のニーズを知ることは次へ移っていく予見を知ることでもあるし、「今」のニーズの中で次のシーズを育てるチャンスを持つことでもあります。「売れ筋商品」をドル箱にしながら次のポテンシャルを高めていくことが出来るのです。ただ、全くニーズからのみ生まれたものでもありません。自分の店の口コミや、偶然の産物的な要素を持つこともあります。いつの間にか人気商品になり多くの人が注文することになった商品というものの存在です。

この「売れ筋商品」と「お勧め商品」はなかなか一致することがないのが不思議な現象です。こんなに想いを持って、手間暇かけて開発した「お勧め商品」はなかなか実際には数としては出ず、簡単メニューの商品が売れ筋になったりするのです。

しかし売れ筋商品が出来てきたなら、改良を重ねながらそれを「人気ドル箱商品」に育て上げることも必要です。その作業の中であなたは自分の店に付いてくれている顧客たちの特性を知ることになるでしょう。そして新たな人気商品の開発も可能になってきます。

人の願いは色々なところに潜んでいます。顧客のどうしてもの要望で「テイクアウト商品」をその場で作ってみたら、それが評判で「テイクアウトコーナー」まで出来、その後の売上に大きく貢献したり、宅配商品まで出来て地域に定着したケースなどもあります。

これらは顧客の要望という実際に直接的ニーズから出来上がってきた商品ということが出来ますが、それは地域に根ざして信頼を勝ち取ってきて可能になる話です。

本日のコーチD-008
ドル箱商品は店と地域のコラボレーションです。地域に溶け込むことから生まれる商品というのもあります。

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