コンテハウスと幾千のプラン集

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描いてきたプランはファイル数を数えても3000プランを下らない。「平面図・立面図・断面図」基本の図面だ。わたくしどもはそのプランを描いて行くとき、平面図の中にも、立面図の中にも、断面図の中にも人の姿を想いながらプランを進めて行く。

実は大きな悩みがあった。コンテナの横幅は外形寸法で「2438mm」。内法で「2150mm」程度だ。この寸法がヒューマンスケールという考えの元では少々寸足らずだ。それゆえ幾千ものプランを研究して来た。我々のコンテナは連結のシステムと拡張システムでそれに対応してきた。いわゆるサブシステムの開発だ。

「ユニット工法に自由度を」という考え方は、特に珍しい話でもないし、モジュラーハウジングというコトバの本当の意味はこの自由度を規則性のあるシステムの中に構築しようとしてきたものだ。西欧ではル・コルビュジェがモジュロールを唱え、日本にも古くから「木割り」という考え方が存在した。日本人の中では「畳のユニットサイズ」が古くから染み付いている。「立って半畳寝て一畳」。 あ、もう畳のない家も多くなりましたが、まだ日本人ならその寸法感覚は分かるでしょう。

工業化建築をアーティスティックなレベルに持って行くのが我々の目標です。