豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)とコンテナハウス

日本は、自然風土に恵まれた美しい国です。春・夏・秋・冬、四季折々の恵みは、私たち日本人の生活に潤いと豊かさをもたらしてくれます。自然の恩恵に深くあずかってきた日本人は、自然のなかにあらゆる生命を育み、豊饒(ほうじょう)や繁栄をもたらす生成力を認めてきました。さまざまな自然現象に、神々の恵みと働きを感じとってきた日本人は、自然と調和した生活を理想とし、自然と触れ合うことによって、絶えずその生命を瑞々しいものにしてきました。

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こうした自然観のもとで、日本人は、人間は生まれながらにして清らかなものであり、穏やかで澄み渡った心を持つものと考えてきました。そして、神社で神々をお祀りし、信仰する上で常に清浄さを大切にしてきました。神道の信仰は、人びとの生活の中で育まれてきましたが、日本人の生活基盤であった稲作農業との関わりの中で、その形式が整えられ、体系化されてきました。

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稲米は、皇室の御祖神(みおやがみ)である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が私たちの祖先に授けられたものと、日本の神話は伝えています。日本の古名を豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)といい、稲穂が豊かに実る国と称えてきました。稲米は、日本の国柄そのものを象徴するとともに、私たち日本人にとって稲作は、神々から授けられた神聖な営みでもありました。

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そのように自然豊かな日本国なのですが、私は四季はこの緯度のおかげ、世界のどこに行ってもこの緯度なら四季が存在し・・・。と思っていたのです。しかし日本と同じ緯度で地球をチェックすると実は砂漠地帯が多く、このように実際に植物(木々)の種類も多く、緑に囲まれる環境を持った四季のある地域(日本)は実は非常に希有な地域なのだそうだ。(出典:NHKの番組)実際グーグルを見てみた。

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ほら、本当だ。アフガニスタンやイラク、チベットなど名だたる砂漠地帯だ。NHKによると、海流や気流や周りの海の環境が生み出した奇跡の環境らしい。

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実はコンテナハウスは海外からのオファーも多い。概ね「砂漠地帯」(爆)だ。石油や鉱石、天然ガスなどを採掘する場所での「アコモデーション(居住区)の為の施設としてオファーがやってくる。オーストラリアなども多いのだ。オーストラリアに限っては実はそのようなユニットを製造している専門の会社があり、なかなかの供給元になっている。

我々はそれらのアコモデーション(作業員宿舎)に特化した事業をやっている訳ではないので、少々腰が引けるが、東北の震災以降その復興の為の作業員宿舎としてのオファーも多い。これに関しては出来るだけ協力をしたいが、コンテナハウスのなんちゃって業者もそれを狙ってずいぶん増えたらしく、金額の戦いになったりする。当社はコンプライアンスを守る事を社是としているので、これらの業者さんの価格帯にはなかなか落ちて行けなくて仕事を獲得する事はあまり無い。建築を真摯に勉強してきたものとしてはある一線を切って降りて行けない場所がある。建築基準法が万能な法だとは思わないが、我らが「豊葦原瑞穂国」(日本の美称だ)は法治国家だ。法によって秩序を生み出す民主国家において法を無視した活動は企業活動として行う事は出来ない。法を守るという事は国民の安心安全を確保し、財産を守れる建築物を作る為に建築基準法が存在する。その事を積極的な意味を持って守ろうとすると落ちて行けない場所は存在するのだ。

そんなわけで、美しい国日本に生活する国民は、コメ好き日本人が生成されたわけですが(爆)、実はパンも美味しい事を知って欲しい(爆、そっちに行くのか~)。日本のパン文化は主食がコメであったために「おやつ」的な「菓子パン」の文化に走ってしまいました。木村屋のアンパンを筆頭にクリームパンジャムパンといった具合です。給食でコッペパンが配られ、コッペパンのヴァリエーションとして焼きそばパンだの、コロッケパンだの、総菜パンという特殊な発展の方向へも繋がりました。でもまあこれはサンドィッチの日本版でもあるわけです。ただし、なかなかまだ貧しい戦後の食料事情を反映して作られた総菜パンなので、今思えばコッペパンと焼きそば?コロッケとパン?って不思議な炭水化物組み合わせになっています。なぜか巷では、この組み合わせはコッペパンの黄金組み合わせという事で未だにパン屋では人気の商品です。多分美味しいからではなく、懐古趣味系の刷り込み組み合わせだろうと私は思っています。

私がお勧めしたいのは、本格的な欧州系のパンです。パンドカンパーニュやバゲット、リュスティックやライブレッドなんです。ワインがかなり定着した昨今では、ワインを飲みながらの食事も増えてきました。そんなときは「パン」でしょう。ワインとパンとチーズ。この黄金トリオは私に言わせれば「黄金の発酵食品トリオ」と呼んでいます。ワインのある食卓にご飯というわけにはいかないでしょう。

当社のコンテナハウスは世界的な基準にも負けない内容を持ち、世界からのオファーもやってきます。東北の復興にも役立ちたい。美しい日本の情景にもマッチしたデザインで作り続けて行きます。