JIS鋼材・JAS認定材・F☆☆☆☆などについて
コンテナハウスが持つべき資質
日本国では、様々な品物が一定の技術基準・安全基準を満たす事が出来、その性能を担保するためにJIS基準・JAS基準が作られています。日本国は法治国家でその事は「国民」を守るために作られているのが基本です。それらの中で「建築」に適用される主な法が「建築基準法」です。
建築基準法の中では安心安全を守るために建築に使用する主な建築資材などをJIS認定材・JAS認定材、またシックハウスなどから国民を守るためにシックハウス規定などがあり、使用できる主な建材などに規定があります。
コンテナハウスは普通の場合「鉄骨造」という事になりますので、その主要な構造体にはJIS認定鋼材を使う必要があります。「コンテナ工場=鉄工所」はもはや日本には存在せず、最大のコンテナ生産国は「中国」になります。中国はかつて産業黎明期に日本企業の指導のもとに「製鉄所」も作られました。その指導を受けた「製鉄所」はJIS鋼材の製造ラインも持っています。もちろんそれは「日本」へ輸出するための戦略でした。その結果「中国」で、JIS鋼材を入手することが出来るのです。我々はその製鉄所から「生産証明書」=「ミルシート」を発行出来る鋼材を仕入れ、JIS鋼材を使って「コンテナ」=ここでは「鉄骨の構造体」を製造しています。
ただし、建築用鋼材は様々な鋼材の種類があります。指定をすれば可能になる種類もありますが「ロット」がネックになる場合もあります。また、鉄板を加工して作る各パイプのようなものの中には「中国には認定工場のない種類」もありますので注意が必要です。
一方JAS認定のものというのは「木製の積層合板」など、」農林水産省管轄のものを指します。コンテナの床は実は「合板」ですが、これらはJAS認定品を使わねばなりません。
その他、「電気設備系」などにも「内線規定」というものがあり、ケーブルなどの配線やその他のパーツにもJIS認定品を使う必要があります。中国生産する時はこれらの規定を守らないと、中国は電圧が200Vの世界なので、配線のことを言えば、実は電流は少なくなるのでケーブルは細いもので済みます。それを日本の100Vの世界で使うと電線が細すぎて「火災」の原因になったりする事があります。使う場所での「世界」を認識していることはもちろん、日本ではそのための「内線規定」などが作られていて、国民を守るシステムが出来ているという風に捉えると、ありがたい話と考える事ができます。