老人福祉施設とコンテナハウス

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例えば、40FEETX8本+20FEETX10本を使い、図面のような、30人クラスのデイサービス施設を作る事が出来る。
プレファブ建築でももちろん出来るが、コンテナハウスは実は「重量鉄骨造」であり、地震などにも圧倒的な強度を誇る。しかも価格もそう変わらない(そう変わらないけど、多分プレファブの方が少し安い<爆>)そりゃそうだろう。トラックで運ぶ時点で震度7強を超え、ラフタークレーンで完成品を吊り上げても、壁にクラックすら入らない。運んできた時点でその地震への強度を証明している。耐震強度を証明しながら運んでくる建築なんて他にありません。

ある意味オーバースペックという事にもなりますが、いいじゃん強くてリーズナブルなんだから。老人福祉施設や保育園や、幼稚園などは有事の際には一時避難所になってもいいような機能を持っている建築物だ。だから、十分な安全性は確保しておきたい。準公共施設のようなものだ。

実は老人介護の世界も競合が激しさを増し、今後益々その傾向は高まるという。世界に例を見ない高齢者社会はついに始まってしまい、その成り行きを世界の先進国が見守っている。日本は失敗するのか、それとも世界に先駆けて成功モデルを作って行けるのか。

その競合を生き残るため、建築もコストカットを迫られる。一生に一度でいいから「好きなように予算を使っていいよ」と言われてみたい。それでもリーズナブルな方法を考えようとしてしまうのだろうな。枕詞のように「予算はないので安く・・・・・」と言われ続け長い年月が流れた・・・(爆)。

建築の勉強をする若者達が結構そばにいるので「君たちは未来だ、未来そのものだ」と思い、そのような話をする(じじいか・・・)。でも本当にそう思う。そして「じじいやばばあは歴史そのものだ」と思う。その高齢者の尊厳ある生涯を静かに明るく生きて行く施設を作るのは、施設の設計をするのは建築家だが、運営をしていくものが本当のその世界の構築当事者だ。大事にしてくれと思う。政治家は大事にして行ける法整備と予算をつける担当者だ。そしてその実務を役人が担う。

それらの原点なんて誰もが知っている。しかし現実の世の中はうまく進んでいると感じる事は少ない。それらの歯車が合わねばならないのだ。どの世界でもそうだがその改革をやって行くのは「運営者」しかあり得ない。どうがんばったって、何を言ったって「建築家」はそれらの事業の一部をお手伝いする、専門的プロフェッションの持ち主でしかあり得ない。

コンテナハウスを心地よい福祉施設として構築する自信はある。そして少しコスト的にも建築の安全性や、心地よさなど総合的な部分で有意な意味を持って「コンテナハウスで作りましょう」と言う事が出来る。コンテナハウスは高齢化社会の中で役に立てる建築システムなのだ。