コーチング_第4章_オープン後のチェック_003_寄って立つ「憲法」の憲法改正?

D-003.寄って立つ「憲法」の憲法改正?
事業コンセプトを立てました。それはあなたの「憲法」でもあるのですが、実際に店をオープンしたら客層や売れ筋の商品などが大きく違っているという時など、そのコンセプトに立ち返って再考する必要が出る場合もあります。

さて比較的不測の事態に対する対処法をこの章では多く書いています。

コンセプトに問題があったとしか考えられないような結果を見てしまったときにどうすればよいのでしょう。基本的にはコンセプト自体に問題があったのなら、考えを改めるしかありません。そのコンセプトが未来的で少し先の将来には通用したかも知れませんし、遅すぎたのかも知れません。崇高なコンセプトで、世の中はまだついてこれないのかも知れません。どちらにしろ、事業なので赤字では回りませんから手だてを考えないといけません。

しかし、落ち着いてください。まずは「基本の事業の数字を確認」してください。どの位ずれていますか?単純に来客数という事であれば、とりあえず人件費をカットしてください。人数を減らして店を廻し、赤字を回避してください。赤字の恐ろしさはどこかですでに書きましたが、20万/月の赤字なら、それを取り戻すのに20万の純利益が出る売上をその後作らねばなりません。売上ベースでその10倍くらいの数字になります。そんなことすぐに出来るわけがありません。余計な出費は即座にチェックしてカットです。ただし、店の雰囲気が下がるような方向の対処はまだしてはいけません。

まずは赤字を回避する行動をとったなら、次に行うべきはコンセプトのチェックです。これはあなたのカフェの「理念」でした。「憲法」といってもいいでしょう。根幹に関わる話ですが、その憲法の下で行動している内容をまずチェックです。コンセプトはいいけど、その展開方法が間違っているという事はありませんか?そのチェックの方法はあなたのシナリオとどのようにずれているかを考えることからしか始まりません。

そのためには想定客層とのズレ、出ていく提供商品のズレ、客単価のズレ、客数のズレ、地域の人が動く時間帯のズレ。などチェック項目は多くあります。人がいない等というのは論外です。それはさっさとやめるしかありません。特殊な業態で競合店もなくまねすることも難しく、ちょっと立地が悪くても探してでも来てくれるようなコアな業態だったとすれば、それはプロモーションの間違いです。熱心にプロモーション活動を行えば可能性があります。

しかし、どうやらコンセプトが間違っていたという結論を出さねばならないとすればその覚悟を決めて次にいきましょう。あなたはすでにそこに店を構えています。コンセプトの変更を行い業態やターゲットを変えて集客が出来そうかどうかは街の人々を見れば推測が可能ではないでしょうか?その街に何が求められているかを考えることは出来ないでしょうか?

憲法改定には多くの悩みが存在すると思います。しかし、ある意味ここは生き延びることを前提で考えざるを得ないでしょう。

本日のコーチD-003
業態変更までしてでも考え方を持ち直さねばならないときもあるかも知れません。しかし、そんなことにならぬよう事前の調査や、考え方の整理はじっくりと行っておきましょう。

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