コーチング_第1章_基礎編_003_経営者感覚を身につけてにいこう

A-003 経営者感覚を身につけてにいこう。


今まで飲食系でアルバイトしたり、勤めていて、色々なノウハウを持っていたとしても、今度始めようとしていることは今までとは大きく違う部分があります。それはあなたが「経営者」であるという事。

今まであなたはどこかでスタッフとして働いていました。つまり誰かの指示で動くことが大半でした。これからは違います。かなりつまらないことも含めて誰もがあなたに指示を仰ぎます。「トイレットペーパーがありませんどうしますか?」から始まって、「レジのレジロールシートがなくなりました。どうしたらいいですか?」「テイクアウトのパッケージが足りません」など枚挙に暇がありません。このような、どうするかについてルールを決めれば現場は進むものは、そのルールを決め、つまらないことに煩わせないようにしなければなりません。あなたがチカラを発揮すべきは「全体のスムースな流れ」です。創造的に取り組まなければならないことと、ルールさえあれば流していけるものを区分けし、経営者としての戦略的創造性を発揮していきましょう。

将来的にあなたのカフェが成長出来るかどうかは、シェフとしてのスキルはもちろん、次の段階として「経営者」としての手腕が問われることになっていきます。経営者としてのあなたは多くの事をコントロールする全体のディレクターであり、明日の戦略を練るプロデューサーです。しかもそれを多くのスタッフが納得できる状態で進めて行かねばなりません。経営者とスタッフはまるで立場が違うのです。その事を通関する場面が沢山出てきます。出てくる度にあなたは「経営者の孤独」を感じる事になるでしょう。一人で考え一人で決めねばなりません。決める事柄をスタッフに譲れば譲るほどあなたは嘗められるという結果が待っていることに気づくでしょう。

全体の航路を定め操船するのは経営者でもあるあなた。スタッフは誤解を恐れずに言うなら「道具」です。あなたはスタッフの立ち位置を明確にしてやり、悩まずに仕事に専念できるようにすることが仕事です。そして効率よく利益を上げ、スタッフの給与、あなた自身のかてを生み出していかねばなりません。しかも成長していく結果を導き出しながらという条件が付きます。成長していく結果を出せないと「スタッフ」の給与も、あなたの給与も増えていくことが出来ず、次第に仕事に魅力を感じなくなるでしょう。「成長」はとても大事なポイントなのです。

経営者というのは、係わるすべての人の生活も面倒を見るということと同値です。人の上に立ち、あなたの考えで人を動かし活動の中で、あなたの商品で利益を出し、給与を与え、店自体を成長させていく事が必要です。

今日のコーチング003
店がスタートしたらあなたは「経営者」です。あなたが店の舵を取る人間です。その活動の中で利益を出し、スタッフを鍛え、給与を払い、あなた自身もその利益で生きていくのです。そのプレッシャーに耐えられ、あるいはその事自体に喜びを感じるものでなくては続いていくのは難しいでしょう。