カフェ開業コーチング1-9/10
A-009 日本の社会人として「標準」はクリア!
開業を目指す経営者の卵として、社会に生きる人間として、常識的なレベルをクリアーしておかねばなりません。これから先はあなたを頼る人はいても、あなたが頼る人はいないのです。社長業は孤独な仕事です。そのための常識はクリアしておいてください。
現在の「普通の社会人」ってどんなでしょう。あなたが今40代か20代かでその差は激しいでしょうし、10代の日本人としての普通となるとかなり怖いような気もします。とりあえず今ここで考える時の「普通の日本の社会人」は、まさに普通、「あいつすごいよな、出来るよな」でもなく「あいつって最悪だよな、ナンもわかっちゃいないよな」の間です。せめてそれくらいはという意味です。・そういう意味ではこれを読んでいるあなたは第一段階クリアです。なぜならこの「コーチ100」への申し込みですら「普通の日本の社会人」をクリア出来ない多くの人たちがいるからです。メールで「拝啓・・」で始まれとは申しませんが、名前を名乗ることもなくタイトルも適当で「質問なんですがー」というような内容のものは読まずに削除です。「コーチ100」以外でもすべてのメールにつき、素性をあかさずもの申す輩はすべて削除です。人に話を聞くとき訪ねる時はまず名乗るのは当たり前です。その他でいうなら・約束の時間は守る。・自分の言ったことには責任を持つ。・間違ったときには言い訳並べずにまず謝り対処する。・筋道立てて話し、相手の言葉を聞く方に重点を置く。・早合点せず落ち着いて考える。・先を考えて行動する。・電話をかけたらまず相手の都合を訪ねる。
あぁ・・なんだか箸の上げ下ろしを大人に説くようにむずがゆいですが、それらのことすら出来ずに「開業」を語る人が想像以上に多いのです。その辺に気づかないまま「普通の社会人」レベル以下の人が開業すしたりすると、やっかいな事がいろいろ起こります。設計施工段階で何回話してもなかなか話が進みません。思った事はなかなか伝わりません。あなたに常識がないからです。壁が出来入り口ドアがつきフロアのタイルをきれいに貼ってから「あーやっぱりこの窯をガスから電気に変えたいなー」というのがあなたです。何日までに書類をと口酸っぱく言われても用意できません。保健所検査の時も間抜けなことを口走ります。常識がないからです。やっと開業してみてもいつの間にかその街で浮いたり、ご近所から苦情がでたり、ご近所のお客さんが全くこなかったり、知らない内に「あー、あそこのパン屋ね・・」という言い方をされていたりします。パンを焼くにおいが迷惑だとまで言われたりします、本当はにおいではなくあなたが迷惑なのです。微妙に常識に欠ける人というのは人の気に障ります。売りたいはずの業者の足が遠のいたり、銀行がうるさいこと行って来たり、大家が文句つけてきたりします。
そしてやっと気づく、『あっれー?やっかいだなーなんだよーなんでだよー』。でも「自分に何が足りないのか」がわかっていないので直しようがありません。本当に大人に言うにはお尻のむずがゆいお話ですが、「名刺を片手で受け取らない」「人前でおかしい箸使いで食べない」など、どうでも良いようで、でもどうでも良くない「あなたのすべて周りに知らせる最小限の常識」はクリアしておきましょう。
一つ具体的にいつならば、開業の為「国民生活金融公庫」から借り入れをしようと思うなら、「国民健康保険、国民年金、税金」等をきちんと払っているかはかなり重要なチェックポイントとなります。どこかに勤めていて社会保険に入っていたけれど、開業にあたって退社したなら、その時ただちに国民健康保険に切り替えておく必要があります。その辺がルーズだと借り入れに支障を来します。 あとは、最近の若い人は気軽にローンをくみますが、「返済出来ない」というのではなくとも、「今月ちょっとくるしくて引き落とし出来なかったけれどすぐに補填した」ということが2~3回重なると、カード会社のチェック機能に引っかかります。セミブラックリスト入りです。そうなるとまた信用がなくなります。安易なローン、安易な引き落とし不可は絶対に辞めましょう。まぁそういうことを繰り返している人は、開業してもうまくいきません。資金繰りでかならず失敗するでしょう。
ごく普通の真っ当な社会人であってください。
今日のコーチングポイントA-009
真っ当な社会人のレベルに達していることが「国民金融公庫」「銀行」などから融資を受ける基本的条件になるほか、開業してもあなたが街に受け入れてもらえる条件のようなものです。正しい社会人であってください。