コンテナハウスのカフェ開業 コーチング_第2章_準備編_10/10
B-010 代表作が良ければ他もわりと大丈夫です
代表作がきちんとあって、お勧めも言える。そんな代表作が実際に多くの支持を集めるものであれば、あとのメニューも推して知るべし、大体標準を大きくクリアしたものになっているはずです。代表作が作り出せる熱心さはすべてに生きています。
さて、お勧めを伝えられる状況を作ったあなたは、そのお勧めのいいところも語れるようになりました。それはそうでしょう。人にお勧めできるほど自信を持って作っているメニューですから、レシピというかもちろん何も見ずに、むしろその日の状況などによって(仕入れ品の状況)などによってアレンジも加えながら、そしてお客様の雰囲気をちらっと見ながら客によってもアレンジを変えられる程になっています。お勧めを聞いた人はそれを食したらたいていの場合感想をくれます。その感想によってその商品はさらに進化することも出来ます。
そこまでのマーケティング意識が出てきたときの、他の商品はどうなっているでしょう。「お勧め商品」が生まれたことによって、他の商品のレベルが下がると思いますか?決してそうはならないのです。むしろ他の商品のレベルもあがり、さらに「これも美味しくてお勧めですよ」と言える状態になっているのが実体です。
しかしそれでも「お勧めは?」と聞かれたら、「今日はこの野菜がとてもいいものが入ってお勧めですし、こちらの○×はかくかくしがじかなので、△□な時にはお勧めです」と自然と口をついてそんなコトバが生まれてきはじめます。
素材仕入れ、調理技術とスキル、マーケティング意識、接客の方法がわかってきてこそ生まれるコトバが出始めるのです。その態度を見てスタッフは育ちます。そして定着率も上がってきます。学ぶものがあるということをカラダで感じるからです。
就業平均期間3ヶ月という数字は、実は雇用側にも問題がある数字なのです。客を客として扱い、自分の商品をきちんと開発し、カフェ空間に「回っている感覚」が満ちてきたら、客もスタッフにもその雰囲気は伝わります。
本日のコーチB-010
代表作を作ることが出来、それを客に伝えられる自信がついてきたなら、それはあなたの総合的スキルが向上したと言うことです。そうなってきたら、実際の他の商品も充分お勧めできる状態になってきているでしょう。しかしながらあなたは色々な方法で「お勧め」を語れるオーナーシェフであり続けてください。