コンテナハウスのカフェ開業 コーチング_第2章_準備編_2/10
B-002 自分の技術の客観的評価をしてごらん
商品の提供、開発にあなたが充分係わることが出来るレベルが必要です。趣味が高じてでも構いません。あなたの技術は客観的に評価できるレベルのものなのか?そこを正しく判断してください。引っ込み思案も逆の意味で役に立ちません。
●開業するには調理技術や店を運営していくための技術が必要です。幼稚園のバザーの時に出店する模擬店や学園祭の時に話題になった店を思い出してお遊びでやるなら、特に「技術の確立」など必要ないかも知れない「技術をかじる」でいいでしょう。永遠に新しいもの好きのいちげんさんをとっかえひっかえ客にするのもよし、安っぽい紙やアルミのケースに生地流してケーキですーって売るのもよし、何でも結構だけれど、だけど本気で開業するならやはり「技術の確立」がとても必要になります。
でもそんなこと言い出すと一生開業出来ない人種が存在します。どんなに勉強しても製菓製パン調理学校に通っても修業を何年しても「まだまだだめかも」と思ってしまう人です。たいていは気が小さく完璧主義で自分を正しく評価出来ない。そして長く修業ばかりしているうちに、もうそこから動けなくなる。修業が趣味というか、修業している自分でもう良くなるといか、結局経営者の器ではないというか。そうやっていつまでもあちこちの店を修業修業と渡り歩き、渡り歩き過ぎたせいで自分のやりたい事業がもうわからなくなり、ただ無駄にあちこちで仕入れたレシピや業態のアイデアが押入で出番なく積み上げられていくだけです。経営側にとっては従順でおとなしくそこそこ出来る使いやすいスタッフの一人と化します。はははーさみしー。
「完璧に技術を取得してから開業」と言い出すと永遠に誰も開業など出来ません。でも「技術の確立」は重要なのです。 何年勉強した、何年修業した、ではなく、「自分の店を自分で切り盛りする時の、営業ベースで店を運営する時の全体の流れを把握しこなせる技術の獲得」です。この料理だったら一日80食出せます、でも、このドリンクだけはものすごい早さで出せますでも、皿洗いさせたらピカイチですでもなく、全体の流れとしてのすべての技術の流れるような把握です。
え?自信がなくて開業出来ない人ですか?本当に開業したいならとっとと開業しましょう。こういう人は誰かに背中を押してもらいたいだけなのです。お世辞でなく周りも「本当にオープンしたらいいのに」「絶対においしいから」と口酸っぱく言っても後一歩が踏み出せない。ただ一歩だけなのです。このタイプは危機回避能力にも長け、間抜けな失敗も犯さないし突拍子もないはずし方もしない安全タイプでしょう。ただ難点はぐっと花が開く事もない(笑)。
カフェの場合、実際の店は確かに「食べ物」だけでもなく、「飲み物」だけでもない。カフェの空間やホスピタリティー、時代を反映するその雰囲気、そこにいる客が心地よく感じ、また来ようと思っていただける全体的な魅力が必要です。しかしながら、それらの域に行くショップを作るためには「飲食店」としての基本中の基本である提供物に対する技術と自信のバランスが良くないと、出店そのものに対する覚悟の形成が出来ないということになります。
本日のコーチB-002
技術と自信のバランスが重要です。