C-001.コンテナハウスのカフェ開業 コーチング_第3章_お店の企画_1/10 事業内容を明確にしてみよう
自分の想いの中で随分自分の店についても考えてきたはずです。ここらで一度、自分がスタートさせたい店は一体どんな事業内容にしていきたいのかちゃんと明文化してみましょう。コトバにすることはあなたの頭の中の想いを整理することになります。
自分の中にある、自分自身の店のイメージ。このコーチ100の中でも最初にそのイメージを大切にしようと言う話を書きました。それはあなた自身の個性を含んでいる可能性が大きいからです。システマティックに組み上げていけば行くほどその個性が埋没していくことが多いので、自分の店の個性について一度この辺で明確にしておきましょう。
あなたがイメージする自分の店のイメージを書き出してみてください。
箇条書きでも何でも結構です。デザインに関すること、運営方法に関すること、メニューのジャンル個性に関すること、自分の得意なメニューに対する機器の選定、店内を流れる音楽のジャンル。店内にディスプレーする小物の数々。それらの方向性。
大体その辺までは何とか書き出せるでしょうか?是非書き出してください。上記のこんなものはどう考えていますか?という事さえ本当は書きたくなかったのですが、スタート時のイメージの映像は結構おぼろげなことが多いものですから、これについてはどう?という感じで書きました。
本当はそれらを自力で書き出して欲しいのです。なぜなら思い浮かぶイメージ、思いつくイメージ順にあなたの思い入れが強いと感じられるからです。それらを大切にしながらあなただけのカフェの構築に向けて進んでいきましょう。
ただ誤解していただきたくないことがあります。それはそのイメージは大切にしましょうとは言っていますが、そのイメージのまま作りましょうとは言っていないということです。
その意味は、イメージそのままの店で経営が可能なことは少ないということもまた事実だからです。アイデアはいいけどそれで成り立つの?という事が多いと云うことなのです。ただし、あなたのアイデアやイメージはあなたの個性なので何とかそれを強く残しながら計画する方法はないものかと考える手だてを踏んでいきましょうということを云いたいのです。
さて、あなたのイメージを「事業内容」として行動目標に変換していきましょう。そのためにはあなたのイメージを「事業的視点からコトバにしていく」という事が必要になります。イメージを事業的コトバに変えたとき、そこには「マーケティング意識」が入ってきます。否応なしに入ってくるのです。そうすれば実現させていく「事業戦略」を導き出すことが出来るのです。
例えば導き出した「コトバ」たちが以下のようなものだったとしましょう
・マニアックな音楽に溢れた店内(民族系音楽)
・モノトーンの室内色で、流れるミュージックで色を感じるような空間
・カタチのセンスは「モダン」
・少し柔らかめのイスでゆったりとした空間
・提供食事は「いわゆる創作カフェメシ系」だがイタリアンベース
・ドルチェに特徴を持たせる比較的スウィーツ充実のカフェ
などと書き出していき始めると、すこしずつその運営の姿も他人が聞いても浮かび始めるような気がしませんか?というか浮かぶほどの量を書き出してみてください。
上記の記述から、導き出されるカフェが実際に運営可能なのか?想定客層はどのような人たちなのか?そのような客層が、運営可能なほど存在する立地とはどこなのか?その立地における家賃相場はどの位なのだろう?客単価はどの位になる運営方法なのでしょう?結果的に一日の売上の想定はどの位でしょう?その店を作るための投資額は総合でどんな金額になりますか?その投資をするための借入金額はいくらですか?その結果毎月の返済額や家賃、スタッフの数は何人で人件費の想定はどうなるでしょう?ストーリーと同じ順番でそれらを導き出していくことも出来ますし、逆に借り入れ可能額から毎月の返済額も出せます。結果としてどれくらいの日商を上げなければならないかもハッキリしてきます。
それらの具体的方法はあとの項に譲りますが、こうやって色々な状況を固めて実際の運営状況を次第に明確な状態にしていくことが出来るのです。そして今までにない皆が行きたくなるようなカフェが企画されていき、あなたの世界が実現していくのです。
確かに一般の方では想定しにくい「内装費用」だとか機器に対する費用などを出して行かねばなりませんが、実現化する日がもうそう遠くない設定であれば、そろそろ専門家たちへの相談の時期に入ってきているのかも知れません。それは、相談レベルで有料と云うところは少ないようですので、想定している時期や、予算的なものを想定しながらぼちぼち相談するのもいいでしょう。
本日のコーチC-001
事業内容を書き出し、自分の事業の映像が頭に浮かぶよう、具体的なコトバにしていってみましょう。そしてそれは他の人が読んでもわかるようなレベルに持っていきながら実現可能な範囲なのか?あるいは実現するためのハードルはどこなのか確認していきましょう。