コンテナは海を越えてやってくる

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コンテナの工場はすべて海外だ。

中国、韓国そしてタイ。最大の供給国は中国。それぞれに特徴があり使い分けています。
コンテナが持つシニフィエ(意味内容)には多くの言語が隠れています。それゆえ様々な人々が「素材」としてコンテナを色々なものに利用したいという欲求に駆られてくるのだろうと思います。

カタチあるものをデザインすると、そのモノにはある種のコード(言語コード)が含まれて行く事になります。建築家やデザイナーはその形態言語を読み解きながらデザインをして行くのです。

コンテナというコトバにいったい何が含まれているでしょう。横浜や川崎の海岸線に積まれたコンテナを見て何を思いますか?海を渡って届いた荷物。食材だったり、機械の部品だったり、衣料品だったり、怪しい荷物だったり、そのコンテナにはある事業家の夢が詰まっていたり、明日の渋谷に賑わいをもたらす、カッコいいトレンドの服が入っていたり、その積まれたコンテナの陰では反社会性力自身の戦いが行われていたり(考え過ぎ?)想像する方によってとても様々な情景が浮かぶのでしょう。

クライアントの希望を聞きながら住宅や商業施設や、プラント系のコンテナなど様々なコンテナ建築をデザインして行きますが、設計され、製造されたコンテナは「海を越えて」やってきます。なんだか少し面白い感覚を覚えます。時代は今やインターナショナルですが、建築の仕事というのは、設置される敷地の状況や地域の特性に合わせてデザインされて行きます。

Think globally, act locally.

というコトバがあります。時代はまさにそういう状況になり、世界的視野で物事を考え、地域の事を重んじながら実際に動かないと時代に即応した結果を得る事は出来ません。

コンテナが海の向こうから運ばれて来る度にその事を思い出しています。