国産コンテナハウスと国際コンテナハウス

この度諸般の事情で「純国産コンテナ」の開発をします(爆)。当社の長期的戦略の中でもその「予定」(国産化)はなかったのですが、やんごとなき理由でとりあえずやれるかどうか打ち合わせが始まる。今まで、その(日本で作る)メリットって何もなかったんですがある事情でそれに挑戦しなければならない。

時々国産でやれるのか、あるいは国産で行ければ話は早いのだが、いつもそれは「コスト」によって阻まれて来たのです。そのコストのハードルは「無視」というプロジェクトになります。おっちゃんが国粋主義者である事は多くの方が知っておられる。しかしながら国外でコンテナを作っている理由は、実は当社の「国際戦略」のシナリオの中で位置付けられているのです。中国が供給の拠点になるという位置付けです。

コンテナ建築のもっとも凄い所は、実は「ロジスティクスを内包した建築躯体」という事を私は大きな意味として捉えています。あなたには関係ない事なのですが、わたくしどもの視点は「日本国」ではなく、「日本国を含んだ世界」なのです。しかも比較的貧しい後進国を目指しているのです。建築の持つ初源的な「安心安全の住まいを安価に」それらの国に、システムとして供給したいのです。日本ではコンテナ建築だろうが、在来工法の重量鉄骨だろうがそのコストに大差はありませんが、それは地震国日本が故の建築基準法の厳しさに由来しています。。

工場生産して効率が上がることによるアドバンテージ以外、「やる事はやらねばならない」のだから、国内では大きな差があるはずがないのです。しかも強烈な「建築基準法」のもとだ。でもそれは「安心安全」のための担保だからやらねばならない事です。日本ではない地域で「地震」等の災害の心配のない地域では、建築用のコンテナでもさらにシンプルで部材のサイズも抑えられローコストのものが作れるのです。

つまりもっとローコストに出来るし、コンテナ建築システムがもっと軽くなったら、「セルフビルドシステム」として供給が出来ます。自分たちで建設できる「安心安全」の自助建設システムが出来れば、その事による「仕事」も発生し、単に「寄付」や「協力」による「開発」と違って、その地域そのものの力が増強される。そんなオープン部品としての建築システムに昇華させたいと願っているのですよ。