謎のコンテナハウスに翼をさずける

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横浜に到着したコンテナは「謎」なカタチをしている。20FEETの大きさでありながらその一部は「階段」だ。実はこのコンテナ、箱部分と階段部分は分割出来るようになっている。接続したら20FEETの大きさになる。20FEETとして運ぶ為に合計20FEETのカタチをしているのだ。

海洋輸送用コンテナは主要なコンテナは2種の長さX2種の高さ=20FEET又は40FEETのH=2591mmかH=2986mmが圧倒的主流だ。このサイズを逸脱したり、運ぶ為のジョイント部のカタチがISO規格を外れるものだとするとなかなか「コンテナ」として、コンテナ船には積んでくれない。コンテナとして積んでくれないと、バルク船に積む事になり、輸送費は数倍になる。この物流用ISOコンテナとしての特性と、日本の建築基準法をクリアする特性の両方をクリア出来て初めて「建築用コンテナ」として日本国内に意味のある正式デビューが出来る。

いや、その事はそう簡単な事ではないのだ。特に「日本の建築基準法をクリア」するための製造環境や建築材料の入手ルート確保、もし内装部分まで色々と仕上げて持ってくるとすれば、さらに内装用の建材、電材、管材に至るまで「日本の国内法規」をクリアするJISものあるいはJASものを使わねばならない。nazo_01
横浜港のコンテナ船からコンテナが荷下ろしされる様子(本牧ふ頭)

「輸送用コンテナ」は20世紀最大の発明の一つである事は間違いない。その事もかつて書いた。そして21世紀最大の発明というか革命は「インターネット」だ。この偉大なる二つ(コンテナ)X(インターネット)が当社の「建築用コンテナシステム」だ。20世紀と21世紀の最大発明が掛け合わされて広がる世界が、これからの「コンテナハウス」の世界だ。その世界は実はとてつもなく大きい。そしてインターネットがどこで関わっているか・・・。インターネットは「テーマ」がはっきりしている世界にとても有効だ。コンテナハウスなどはその最たるものだ。」

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コンテナハウスに翼をさずける..

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REDBULLがスポンサーになり、新木場のageHaにコンテナハウスの「DJ_ブース」が完成しました。
階段パーツは、後ろのスタッフ通路側に降りて行く階段として設置されました。

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仮想/現実社会_2重社会融合論 インターネットとコンテナハウス

インターネット仮想社会と現実社会が重なり両世界が現実社会そのものとなった

私がホームページを立ち上げたのは1995年だ。多分日本の建築家の中ではトップクラスに早い時期だ。ブラウザもネットスケープナビゲーターの前身Mosaicを使っていた事を覚えている。もちろんyahoo_japanもなく、まだまだ国内の検索エンジンはドラゴンサーチという個人が立ち上げた検索エンジンくらいだった。私は、当時この「インターネット」がデビューした衝撃に心を打ち抜かれ、もの凄い変革がやってくるこの数年に対して極度の興奮を覚えた事を記憶している。「大きな変革のきざし」それは、その時想像出来た範囲を大きく超えて変革は進んで行き現在に至っている。そして今は2014年。あれから19年が過ぎ、仮想空間と呼ばれたWWWの世界は実はすでに実態社会そのものと溶け込み、かつて大きな話題作となった映画(マトリックス)とほぼ同じ状態が現代社会だという実態に皆さんは気づいているだろうか。

そんな事も知らずにのんきにアナログの世界だけで生きて行けている人は仕合せなのか不幸なのかはどちらでもいいが、日々進んで行く仮想世界と現実社会の一体化はとどまる所を知らない。

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解りやすい例を挙げよう。アマゾンだ。あなたが街中に住んでいようと、田舎に住んでいようと、雨降りの中を濡れながら買い物に行く必要もなく、いってみたのに「欠品」していて、わざわざ出かけたのに欲しいものはゲット出来ず悔しい思いをするくらいなら、ネットでアマゾンに出かけ、欲しいものを注文すると、なんと次の日には届いちゃう。そんな便利さに慣れ、ついついアマゾンでお買い物をする今日この頃。そういえばアマゾンから最近はピンポイントで自分が気に入るような品物の情報が届き、またまた、ついつい買ってしまいます。アマゾンの画面にいってご覧なさい。トップページからあなたの興味あるものばかり。なんて親切なんでしょう。(爆)
IT技術と言いますね。ITとは一体なあに?インフォメーションテクノロジーの略称です。情報伝達技術のことなのです。そのテクノロジーは飛躍的に向上し、インターフェースは画面だけではなくその裏のコントロール技術も含め驚異的な発展を遂げているのです。

あなたのお買い物データはあなたの志向性としてストックされ、あなたの好みや興味の対象がアマゾンには筒抜けなのです。その志向性にマッチするものをアマゾンは自動的にセレクトして、対象商品がディスカウントされているときなどあなたにダイレクトメールを出します。ピンポーン。その通り、これが欲しかったんです。ワントゥーワンマーケティングの基本的手段ですが、あなたはあながち嫌ではない訳です。仮想世界があなたの生活の裏に張り付いてあなたをサポートします。別の言い方をすると、仮想世界があなたの生活の裏に張り付いてあなたをコントロールします。いや、私はいいの。私の好みを解っていてくれて私に有益な情報をくれるのですもの・・・・。ま、そんな感じです。メディアリテラシーの話と重なってくるのだが、解った上で上手な利用をしないとコントロールされてしまう可能性もあるのです。しかし、確実に仮想社会は現実生活シーンと融合をし続けています。切っても切れない関係になって来ています。

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融合は避けられません。圧倒的な利便性と単純な反応ではなく、あなたの変化にもついて行けるデータベースも作られ始めているのです。あなたの加齢も、子供たちの成長も見守っています。しかも一分のスキもなく、忘れる事もなくあなたの生活に「よりそう」カタチで優しくつきまといます(爆)。リアル店舗はショールームと化し、誰も実際に商品を買わなくなるでしょう(ちょっと大げさ)。さらに大きなあなたの情報をつかんでいるのはgoogleです。もう仮想世界ではあなたと同じ人格のモデルが形成され今後この人とどうつき合って行くかが検討されているのです。私とてそうさ、仮想社会にもう一人の私が棲んでいる。対峙するものではなくパラレルに生きる私のもう一つの姿として・・・・。まだまだトランスペアレントだが、次第にその影が強くなって来ている。そんな社会に馴染んで強く生きて行く方法は、その事自体をよく理解している事です。

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我が社ではコンテナに興味を持つ方々に積極的にアプローチし、その購買意欲をそそるような積極的IT活動は行っていないが、ほとんどのお客様は「インターネット上のHP」をご覧になってアプローチなさる。それは「コンテナ」というテーマがどちらかというとなかなかコアな世界だから「インターネット向きのテーマ」なのだ。しかしながら当社も仕事のフィールドが広がり、決してすべてのテーマが「コア」ではなくなってきた部分もあるので、そろそろインターネット以外の社会へのアプローチも始めた。インターネット上では色々なと問い合わせが増えてきたので、ネット上のカタログを整理し始めた。

豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)とコンテナハウス

日本は、自然風土に恵まれた美しい国です。春・夏・秋・冬、四季折々の恵みは、私たち日本人の生活に潤いと豊かさをもたらしてくれます。自然の恩恵に深くあずかってきた日本人は、自然のなかにあらゆる生命を育み、豊饒(ほうじょう)や繁栄をもたらす生成力を認めてきました。さまざまな自然現象に、神々の恵みと働きを感じとってきた日本人は、自然と調和した生活を理想とし、自然と触れ合うことによって、絶えずその生命を瑞々しいものにしてきました。

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こうした自然観のもとで、日本人は、人間は生まれながらにして清らかなものであり、穏やかで澄み渡った心を持つものと考えてきました。そして、神社で神々をお祀りし、信仰する上で常に清浄さを大切にしてきました。神道の信仰は、人びとの生活の中で育まれてきましたが、日本人の生活基盤であった稲作農業との関わりの中で、その形式が整えられ、体系化されてきました。

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稲米は、皇室の御祖神(みおやがみ)である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が私たちの祖先に授けられたものと、日本の神話は伝えています。日本の古名を豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)といい、稲穂が豊かに実る国と称えてきました。稲米は、日本の国柄そのものを象徴するとともに、私たち日本人にとって稲作は、神々から授けられた神聖な営みでもありました。

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そのように自然豊かな日本国なのですが、私は四季はこの緯度のおかげ、世界のどこに行ってもこの緯度なら四季が存在し・・・。と思っていたのです。しかし日本と同じ緯度で地球をチェックすると実は砂漠地帯が多く、このように実際に植物(木々)の種類も多く、緑に囲まれる環境を持った四季のある地域(日本)は実は非常に希有な地域なのだそうだ。(出典:NHKの番組)実際グーグルを見てみた。

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ほら、本当だ。アフガニスタンやイラク、チベットなど名だたる砂漠地帯だ。NHKによると、海流や気流や周りの海の環境が生み出した奇跡の環境らしい。

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実はコンテナハウスは海外からのオファーも多い。概ね「砂漠地帯」(爆)だ。石油や鉱石、天然ガスなどを採掘する場所での「アコモデーション(居住区)の為の施設としてオファーがやってくる。オーストラリアなども多いのだ。オーストラリアに限っては実はそのようなユニットを製造している専門の会社があり、なかなかの供給元になっている。

我々はそれらのアコモデーション(作業員宿舎)に特化した事業をやっている訳ではないので、少々腰が引けるが、東北の震災以降その復興の為の作業員宿舎としてのオファーも多い。これに関しては出来るだけ協力をしたいが、コンテナハウスのなんちゃって業者もそれを狙ってずいぶん増えたらしく、金額の戦いになったりする。当社はコンプライアンスを守る事を社是としているので、これらの業者さんの価格帯にはなかなか落ちて行けなくて仕事を獲得する事はあまり無い。建築を真摯に勉強してきたものとしてはある一線を切って降りて行けない場所がある。建築基準法が万能な法だとは思わないが、我らが「豊葦原瑞穂国」(日本の美称だ)は法治国家だ。法によって秩序を生み出す民主国家において法を無視した活動は企業活動として行う事は出来ない。法を守るという事は国民の安心安全を確保し、財産を守れる建築物を作る為に建築基準法が存在する。その事を積極的な意味を持って守ろうとすると落ちて行けない場所は存在するのだ。

そんなわけで、美しい国日本に生活する国民は、コメ好き日本人が生成されたわけですが(爆)、実はパンも美味しい事を知って欲しい(爆、そっちに行くのか~)。日本のパン文化は主食がコメであったために「おやつ」的な「菓子パン」の文化に走ってしまいました。木村屋のアンパンを筆頭にクリームパンジャムパンといった具合です。給食でコッペパンが配られ、コッペパンのヴァリエーションとして焼きそばパンだの、コロッケパンだの、総菜パンという特殊な発展の方向へも繋がりました。でもまあこれはサンドィッチの日本版でもあるわけです。ただし、なかなかまだ貧しい戦後の食料事情を反映して作られた総菜パンなので、今思えばコッペパンと焼きそば?コロッケとパン?って不思議な炭水化物組み合わせになっています。なぜか巷では、この組み合わせはコッペパンの黄金組み合わせという事で未だにパン屋では人気の商品です。多分美味しいからではなく、懐古趣味系の刷り込み組み合わせだろうと私は思っています。

私がお勧めしたいのは、本格的な欧州系のパンです。パンドカンパーニュやバゲット、リュスティックやライブレッドなんです。ワインがかなり定着した昨今では、ワインを飲みながらの食事も増えてきました。そんなときは「パン」でしょう。ワインとパンとチーズ。この黄金トリオは私に言わせれば「黄金の発酵食品トリオ」と呼んでいます。ワインのある食卓にご飯というわけにはいかないでしょう。

当社のコンテナハウスは世界的な基準にも負けない内容を持ち、世界からのオファーもやってきます。東北の復興にも役立ちたい。美しい日本の情景にもマッチしたデザインで作り続けて行きます。

はいむるぶしとコンテナハウス

南の島から「コンテナハウス」はオファーがよくかかる。

理由は解っている。島にはそのスケールによっては建設会社が多いとは言いがたい。沖縄本島などであれば補助金も多く、公共事業はまだ多いが、離島となると、ビジネスとして成り立つのはマリンゼネコン系などが公共事業の発注を受けるくらいだ。小笠原系などはまだ「東京都」だから公共事業のインフラ事業、つまり土木工事などはまだある。しかし、民間の「住宅」や「宿泊事業」などではそれを建設してくれる会社すら乏しくなる。

そんな時「コンテナハウス」は一つのソリューションとなり得る。

作り上げて「船に乗せて=コンテナだから」運ぶ。届け先では「基礎工事」と「設備系の繋ぎ込み」はあるものの、本体の工事は出来上がって持ってくるから現地での工務店依存度は極めて低い。いざという時は施工期間は短いので職人を連れて行く。本土で作り上げる本体価格は「本土価格」そのものだ。もちろん最終的に「船で運び、現地の敷地まで運び、設置する」という作業には輸送コストも発生するが、もともと「離島建築」はすべからく「輸送費がモノに覆い被さっている」ので、それらの価格よりはうんと低価格で実現可能だ。南大東島などでは建築費は本土の3〜4倍と聞く。コンテナハウスは輸送してもそんなに高価な状態にはならないので離島からのオファーも多いのだ。

「はいむるぶし」が改装工事を行った。ちょっとだけ手伝わせて頂いた。ガーデンレストランのドリンクバーにコンテナハウスを使ってもらった。なかなか可愛いモノが出来たと思う。その可能性を感じてくれたクライアントが設計担当の日建設計に依頼して採用が決まったらしい。

実際、これらが建っている離島からはよく問い合せがやってくる。沖縄本島はもとより、久米島、八重山諸島の石垣島、宮古島、鳩間島、小浜島、太平洋側の小笠原諸島、父島、母島、・・・・・事実施工は可能だ。

コンテナ2台で100平米まで作れる(驚)

おっちゃん(あ、筆者の事です)のための沖縄仕事場。

あ、飯場(はんば)です。それなりの大きさの現場です。
私はそこの飯炊きです(爆)

最近はこのパッケージディール方式のヴァリエーションプランしか描いてないんじゃないかという疑惑(爆)

でも画期的。
コンテナ2台で100平米まで作れる(驚)
ハイブリッド工法とイクステンション工法を使いパッケージディールするという強引な企画です。100平米はこのパターンじゃないと厳しいですが、そこまで拡張できるシステムになっているというところが、他社にはない特徴です。2台分の予算では出来ません(爆)けど、100平方メートルというと、コンテナ7.4台分の面積です。7.4台使うよりは700万くらい安く出来ます。

飯場=はんば(google解説によると・・・)
土木工事や鉱山の現場にある、労働者の合宿所。また、そこに頭(かしら)が配下の労働者を宿らせ、支配する仕組み(爆)

という時代錯誤な解説。
今や、かしらが「作業員様の宿泊施設を準備しなければ作業員様には来ていただけないので、その宿舎を準備させ得ていただく」という作業員様に支配されている件。

さて、ふざけていますが、このプランを見て色々と妄想が広がるあなた。あなたはコンテナハウスのオーナーにふさわしい。あなたのやりたい事をどうぞお伝えください。

コンテナ都市型住居3階建屋上付

都市型というのは、建蔽率も高く、隣家との距離も人が入るのがやっというようなレベルの詰まり方が不思議ではないような地域で、快適な生活が可能なように「光」や「風」が入るようなプランをした、京の町家がお手本になっているようなタイプの住居を言います。

着工時はお隣は駐車場で「空き地」でしたが竣工時にはお隣の駐車場にも建物が着工しました。都心部はそうやってお互いが「谷間」になっていってしまいます。そうなっても、光や風が入る快適な住居の設計を心がけています。

実際に、このような凹の場所が作られ、そこには光が差し込み、風が通る「光庭」が設定してあります。

3階建なのですが、別に1フロアは小さいんです。1Fはガレージ。特に「クルマ」好きのクライアントさんなので、その1階のガレージには2台の車が収容可能です。(縦列型ですけどね)。

2・3階が生活空間。

コンテナハウスの進化の過程(保存版)

ハイエンドコンテナハウスへの進化
長いので読んでいただかなくてもいいのですが、誰にも書けない「日本のコンテナハウスの進化真実の話」です。

コンテナハウスの歴史を振り返りながら進化を確認してみます

かつて、「コンテナハウス」という世界が始まったのは、歴史的時間の流れの中では「海洋輸送用コンテナの改造」から始まりました。中古コンテナが「もったいない!何かに使えるよね」から始まったリユースです。「強そうな鉄の箱」ですから。「これは利用出来そうだ」と考えるのは当然でしょう。リユースは持続可能な世界を構築するためには重要な思想です。しかしながら今まで解説してきました理由で「海洋輸送用コンテナ」は建築に使う事は基本的には難しいと考えられるのです。

「中古コンテナ利用の歴史」は、一方で「セルフビルド」や「ちょっとした改造止まり」の結果しか生みませんでした。「建築業者」などが一つのオープン部品として、建築に本格的な利用をするといったレベルに繋がるものではありませんでした。結果的に、日本では「なんちゃって建築」以上のものになる事はなく、「デザイン性」や「使い勝手のいいもの」になったり、などの本格的成長は難しかったのです。

日本ではその後、大きな変化が訪れます。

コンテナストレージという事業の中で「株式会社デベロップ」がコンテナの利用を始めました。時代的にもコンプライアンスが声高に叫ばれるようになり、海洋輸送用コンテナではなく、建築基準法をクリアするコンテナを最初に開発したのが「株式会社デベロップ」でした。つまり日本のコンテナ建築の本格的採用は「株式会社デベロップ」から始まったのです。これによって「ラーメン構造型コンテナ」が誕生したのです。

ラーメン構造型コンテナは時代とともに次第にその内容を高め現在に至っていますが、この開発の中で本格的な建築利用が始まりました。ニーズが高まると、展開される世界も広がって行きます。その動きの中で「コンテナハウスのデザイン性」が高まって行きました。それは何を隠そう大屋のせいでした(爆)。

最初は、世の中に実は存在する「コンテナファン」によって「コンテナで家を作りたい」「コンテナでショップを作りたい」というニーズがあり、「コンテナでこんな建物が出来ました!」といった驚きや、一般建築に負けないデザインに仕立てられる事によって、人々の目が新たな「素材」として「コンテナ」に向かったという事だろうと考えます。

ポイントはこの部分なのです。
「建築基準法をクリアする事が出来るコンテナが開発された」これによって日本における建築としての「コンテナハウス」の世界が大きく広がったのです。

ただし、「建築基準法をクリアする事が出来るコンテナを作る事」には、製造環境の認証や、製作する職人の認証、コンテナを作る鉄骨材料の認証など、実は多くのハードルがあります。それを最初にクリアしたのも「株式会社デベロップ」でした。デベロップは青島にRグレード工場まで作りました。その後大連CIMCもRグレードを取得しますが、事業の方向性が変わって今は持っていません。他は当社を含めてその環境を持っているのはいく社もないと言えるでしょう。

雨後の筍のようにコンテナハウスの世界に参入している会社が増えました。「ビジネスとして成り立つ」と考えたのでしょう。でもさすがにそんな甘いものでもありません。利用なさる方々も、ちゃんとした建築物なのですから、上記の事柄に気をつけて、しっかりとした設計思想のもとに作られねばなりません。確認を怠らないようにしましょう。

コンテナハウスの開発は今でもまだ止まりません。その規格サイズから「モジュラー建築」という考え方での成長路線は変わらず進んでいますが、逆に「モジュールの束縛から脱する」という試みも進みました。それが「在来工法の鉄骨やその他工法とのハイブリッド」で「モジュール」の概念を飛び出そうという考え方でした。これが「ハイブリッド工法」の登場です。

さらに進化は続きます。ハイブリッド工法でもあり、コンテナのもともとの利用方法である「輸送」の機能に回帰して、作り上げる建築物の全てのパーツとしての材料を自らのコンテナに格納できるサイズで設計し、コンテナの中にそれらのパーツを格納して建設地まで運び、その鋼材を展開して、コンテナの面積の数倍の面積の建築物を作り上げる「パッケージディール方式」という方法が現在の複層的に組み合わされた最新の方法です。もちろんコスト面と輸送性の両面、デザイン的にも変化が加えられるという事で考えられた方法です。

その時の時代の要請によって、いくつかの工法が開発され、コンテナ自身も構造的に進化し、デザイン性も広がりました。コンテナハウスは今や「建築」の世界では「選択可能な建築方法の一つ」となり得たという事が出来るでしょう。

進化は止まっていません。「コンテナの縦使いプロポーション」「横使いプロポーション」「アタッチメントを使った自由なサイズ」「重耐塩仕様の亜鉛メッキ仕様」「ハーフハイトコンテナ」「斜めカットコンテナ」「コンテナのプール利用」コンテナそのものだけでも色々な使い方、展開が増えています。

ロジスティックスは世界へ繋がっています「ジャパンメイドのコンテナハウス」は世界市場にも飛び出して行こうとしています。そのロジスティック力から「離島建築」の有効な手段としても使われています。プラント型のものも数多く出来ています。

コンテナハウスは黎明期を脱し、次のステージに入って行きました。今後もその進化は止まらないでしょう。その象徴がハイブリッド工法・イクステンション工法とパッケージディール方式という「ハイエンドコンテナ」の世界という事が出来るでしょう。

しくじり先生

コンテナハウスとテレワーク

最新事業企画です。

たった今でも「コワーキングスペース」が盛況で、ちょっと困った感じになっています。3密です。

この騒ぎが終わってからでいいのですが。実は「コワーキングスペースのニーズ」に変化が出ます。郊外型のコワーキングスペースのニーズが高まるのです。今まで見向きもしてくれなかった「住宅街の駅そばが俄然このニーズに湧く」のです。

それは「Tele_work」が定着するからです。その有用性は兼ねてから言われていた事ですが、「働き方改革」の後押しも虚しく、理解しないおっさん上司たちはそれを広げませんでした。しかし必要に駆られて今は多くの企業が導入しています。

これは、事が終わってもその多くがそのまま導入し続ける割合が高いと考えられます。企業にとっても経費節減になるからです。おまけに都市構造も変わります。昼間人口の多い都市部から人が少なくなり、住宅地の昼人口が増加します。というか、都市部に昼間それほど流れなくなります。

それは本当は皆も望んでいる事でした。でもたった今の状況じゃ嫌な事があります。それは「家でやりたくない」という切実な願いです(爆)。「狭い」「うるさい嫁がいる」(爆)、「可愛いけど、遊べとうるさい子供がいる」(爆)、幸せなはずの構図は仕事の上ではそうでもありませんでした。あ、私は家でも大丈夫です。むしろ家から出なくてすむのはちっとも苦じゃありません(爆)。でも世の中の方々はそうじゃない。「仕事のオンオフはメリハリつけたい!」そう考えます。私はメリハリありません(爆)。起きているのか寝ているのか死んでいるのか生きているのか仕事しているのかうたた寝しているのかすら自分でもわかりません(爆)。

郊外住宅街駅そばのスペースに「コワーキングスペース」のニーズが俄然高まるのです。今までは「コワーキングスペース」はどちらかというと「都市部」でした。それはそれで今まで通りニーズはあるのですが、爆発的に増えるのが「郊外型コワーキングスペース」はい。供給しまっせ。高度な企画を一緒に作りましょう!あ、コンビニとCAFEとセットが望ましい(爆)。

さて、アフターコロナ特集(アフターコロナの仕事空間)を掲載しました。こちらもどうぞ。