コンタとコンテナハウス

コンタとは、実際にある山や谷などの地表の起伏を、ある縮尺の地図上に正確に理解するために、その地図中に描かれた同じ高度上の点の集まり(線)、およびそれらがある一定の高度間隔でつらなった線群である。等高線、水平曲線、コンタ(contour)ともいう。実際の地形と等しい標高部分を線でつなぎ、一目で地形が分かるようにしたものである。建物などの見え方を検討するために、ジオラマ的な模型をつくるときには、等高線にしたがって高低を付ける。

このようにして作った敷地模型がこれだ。スケールは1/200。ボードの厚みが5mmなのでボード一枚の厚みが1Mにあたる。すなわちこの敷地の高低差は10M。この模型を使いながら今回は、この南斜面になる斜面にコンテナハウスを検討する。

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実際にこのような斜面の計画では、絵などのスケッチだけでは、長年立体物の計画をやってきているとは言え、イメージをつかみにくいので、このようなコンタ模型を使うのは極めて合理的だ。特に施主に説明するには平面のパースなどより圧倒的に説得力がある。

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目線に近い位置から写真を取るとこの斜面の感覚がよく伝わってくる。

斜面上の、特に南斜面、そしてその斜面上からの見晴らしはいい感じの敷地だ。
斜面を削ったり、土留めを作りながらコンテナを配する予定だ。斜面の加工は土木的に普通に施工しなければならないがその施工が終れば、ラフラークレーンでその斜面にコンテナハウスを配して行くとこの計画は出来上がりだ。

似たようなさらにスケールの大きな計画を現在中国の「旅順」にも進めている。こちらはブティックホテルとなる。

Dedicated to United States Armed Forces 究極のHEAVY DUTYコンテナハウス

米軍や、防衛省、あるいは民生用としては防災用に開発した「HEAVY DUTY accommodation unit」。当社は右傾化企業ではないが、日本国を愛している。技術をベースにアートな活動を目指す建築家集団だ。

動的に変化する建築。
当社の建築は基本「移設」が可能な建築を開発しているが、ここに掲載するものは「動的に変化する」最もラディカルなシリーズだ。

その事そのものは建築基準法上微妙に感じるが、このスケールならば基本材料などに問題なければクリア出来るはずだ。ビューローベリタス・ジャパンには確認を取った。ここに掲載したものは米軍の為に開発したものだが、装甲板(謎)を普通の建材に変えて民生用に販売も可能だ。設置する場所の「用途地域」その他の規制に合うかどうかは、もし設置を望めばあなたの土地情報をください(爆笑)。チェックして差し上げます。

私の好みはA-3TYPEだ。庭においてやがてやってくる東海トラフ地震に備えたい。格納時の約三倍に居住空間が広がる。家族四人でも快適にとは言わないが、がれきの中よりは遥かに快適に過ごせ、太陽光発電とバッテリーによる蓄電でエネルギーも確保している。ウォータータンクには1ヶ月分の飲み水と、食料ケースには食料が備蓄されている。残念な事に「放射性物質対策」は施されていない。

快適さでは完全にA-2のものだ。なにせ拡張出来るにも関わらず、ハードトップだから風で揺れる事もないし、断熱性能も抜群だ。しかし価格が・・・・・。

当社の作品の盗作は後を絶たないが、これはムリだろう。(爆笑)

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謎のコンテナハウスに翼をさずける RED_BULL

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横浜に到着したコンテナは「謎」なカタチをしている。20FEETの大きさでありながらその一部は「階段」だ。実はこのコンテナ、箱部分と階段部分は分割出来るようになっている。接続したら20FEETの大きさになる。20FEETとして運ぶ為に合計20FEETのカタチをしているのだ。

海洋輸送用コンテナは主要なコンテナは2種の長さX2種の高さ=20FEET又は40FEETのH=2591mmかH=2986mmが圧倒的主流だ。このサイズを逸脱したり、運ぶ為のジョイント部のカタチがISO規格を外れるものだとするとなかなか「コンテナ」として、コンテナ船には積んでくれない。コンテナとして積んでくれないと、バルク船に積む事になり、輸送費は数倍になる。この物流用ISOコンテナとしての特性と、日本の建築基準法をクリアする特性の両方をクリア出来て初めて「建築用コンテナ」として日本国内に意味のある正式デビューが出来る。

いや、その事はそう簡単な事ではないのだ。特に「日本の建築基準法をクリア」するための製造環境や建築材料の入手ルート確保、もし内装部分まで色々と仕上げて持ってくるとすれば、さらに内装用の建材、電材、管材に至るまで「日本の国内法規」をクリアするJISものあるいはJASものを使わねばならない。nazo_01
横浜港のコンテナ船からコンテナが荷下ろしされる様子(本牧ふ頭)

「輸送用コンテナ」は20世紀最大の発明の一つである事は間違いない。その事もかつて書いた。そして21世紀最大の発明というか革命は「インターネット」だ。この偉大なる二つ(コンテナ)X(インターネット)が当社の「建築用コンテナシステム」だ。20世紀と21世紀の最大発明が掛け合わされて広がる世界が、これからの「コンテナハウス」の世界だ。その世界は実はとてつもなく大きい。そしてインターネットがどこで関わっているか・・・。それは秘密だ。

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コンテナハウスに翼をさずける..

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REDBULLがスポンサーになり、新木場のageHaにコンテナハウスの「DJ_ブース」が完成しました。
階段パーツは、後ろのスタッフ通路側に降りて行く階段として設置されました。

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シドニー・オペラハウスとコンテナハウス

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シドニーオペラハウスは、ヨーン・ウッツォンという建築家の設計によるものだが、極めて多くの「工業化手法」が用いられた建築物でもある。

工業化がアート的発想にとって何かを妨げるものではない事を示す好材料でもあるが、そんな事当たり前でもあるので話題にする必要もなかったかも知れない。ただ、何となく「職人的」あるいは「人為的」あるいは「情状的」あるいは逆に「恣意的」なものこそアート的だと思われていた時代もあったので、少し説明的になってしまったのだろう。ヨーン以後ではサー・ノーマンフォスター(英)が、工業化手法を使いながら(時には航空機製造技術を建築にまで)アートな建築を造り出して行っている。

つまり、工業化建築が「アート」としてのレベルに達する時、何が起こっているかと言う事を考えると、工業化のシステムを一つの「素材」として扱い、ある種システムの枠を超えてそれらが昇華された時にそのものがアート化するという状態になっているような感じを覚える。

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コンテナハウスをそれなりにかっこ良く、「ほうこれは・・・」と思える状態に持って行く方法は概ね分かっているが、コストや構造の方法に限界はあるので、思ったままに計画する事はなかなか出来ない。概ね最近はコストの問題の方が大きいかも知れない。そうはいいながら、いい作品を目指して日々取り組んでいる。工業化建築としてのシステムを整えながら新たな作品が生まれる事を目指している。

コンテナハウスとビジネスモデル

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当社は、コンテナを使った建築物やプラントなどに対し、考えられるビジネスモデルを惜しげもなく発表していきます。ビジネスモデルは「特許」の対象になるほどのものですが、それをWEBで掲載して行く事は、知恵のない同業者はそれを見て「なるほどそういう方法もあるのか・・・・」とそのコピーモデルで事業を進める事が出来ます。そのとき当社は、そのビジネスモデルを真似されて「不利」と考えるのか、いやそうではないと考えるか。実は当社は後者の立場を取っています。不利とは考えていないのです。

読者は覚えているでしょうか、今やデジタルチップによるi-podの時代になっていますが、その原型はSONYのwalk_manというヘッドフォンプレーヤー商品が初めて発表され、爆発的ヒットを飛ばしたことによってこの「ヘッドフォンプレーヤー」というジャンルが構築されました。まさに新たな商品のエリアを開発した新商品でした。この時代「カセットテープ」を駆動させヘッドフォンで聞くタイプでした。そのあまりのヒットに家電メーカーは競ってコピーモデルを作り、TV_CFを流し、それぞれの商品を宣伝し、売ろうとしましたが、売れるのはsonyのwalk_manばかり。他社が宣伝すればする程walk_manが売れるのです。それは消費者心理としてやはり「ホンモノ」が欲しいからに他なりません。かくして、walk_manは不動のセールスをモノにしました。

時代は進み、モーターでカセットを動かしながら再生するという方法は消費電力も多く、電池をすぐに消耗します。デジタル技術が進み駆動系までもがソフトウェアになり、消耗電力が格段に落ち、小さくなりwalk_manはMP3プレーヤーというジャンルに取って代わって行きますが、残念ながら新たなガリバー、apple社の「音楽ソフト配信プラットフォーム戦略」で遅れを取ったSONYは、モノとしては遜色ないものの、次の時代に入って行きます。この遅れはSONYが楽曲の提供を在来の「レコード店」などにも卸している事業体だったがゆえに、デジタル配信に切り替える事に時間を要した為です。切り捨てる時には切り捨てなければ次の時代に乗り遅れるという負の例にもなってしまいました。

少し別の話も混じりましたが、圧倒的な内容と信頼性を獲得していれば、他社が真似をしてくれる事は、むしろ当社の受注を増やす要因にすらなってくれるということなのです。これが積極的にビジネスモデルを発表して行く当社の意味と立場です。

コンテナハウスのDENTAL OFFICE

実は、デンタルオフィスはコンテナでなければ、山ほどデザインしてきた。それに凝っていた時代があった。その後「産婦人科」も沢山設計してきて、だんだんと総合病院に移り、最後は大学病院のICUを設計した。病院系はその大学のICUで終了にした。なぜなら「胃潰瘍」になったからだ(爆笑)。ICUはちゃんと作り上げたけど、設備の化け物で、設備との取り合いで終始し、その交通整理に明け暮れた。この私が(太っ腹のわたくしが)胃潰瘍に・・。

その後はショッピンセンター系と飲食系と、だんだんホテル系、リゾートホテル系・・・・。そしてコンテナにハマった(爆笑)。

いやいや、なかなかコンテナは深い。デンタルオフィスでさえ、今までに見た事の無いようなものを作る事が出来る。図面はスタディープランとその模型。またデンタルオフィスもやります。

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コンテナハウス。ある一つのテーマ。「DC24V」

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当社の勝手な話だが、コンテナハウスの「テーマ」がある。

住宅系に「ワンデザインクラス」を3シリーズ程完成させる。その中でパワード状態として、オフグリッド系コンテナハウスの骨格に一応の完成をみる事。集合住宅系のシリーズを3タイプ程、標準系を完成させる。実はこれらの事の中にはそれぞれ「大いなる野望」が潜んでいる。

どれも法人としての技術レベルをさらに格段に上げ独走状態に持って行きたいという事ではあるが、ジャパニーズ・ガラパゴスにはなりたくないし、世界標準でいいのだが、コンテナハウスの「良さ」を追求し「デメリット」を克服して行く作業の一環だ。

コンテナハウスはなんだかんだ言っても「建築のシステム」としてはまだまだ新しく完全に完成しているとは言いがたい。建築基準法上も特に問題はないし、公的融資も受けられる。確かに工期は短いし、同じ重量鉄骨系の建物に比べればかなり安価だ。事実、多くの方々に受け入れられている。しかしまだまだ、改善する余地は沢山潜んでいるのだ。

片方で「独創性をめざしアートなコンテナを目指す」一方で、「標準形」を開発してローコスト化を目指す。両極を目指さねばならないというこの矛盾・ジレンマはまだまだ開発にたずさわる人間が少なすぎるのかも知れない。

コンテナハウスと内モンゴル(中国自治区)

中国の旅順にある会社から「内モンゴルにホテルをコンテナで作りたい」という相談があり、どうやら本気らしいので中国まで打合せに行った。

中国の話なのに(謎)、エコロジーとか自然エネルギーとか循環系の計画だとか、先進技術だとかの現代的キーワードの話がずいぶん出てくる案件なのだ。中国にもずいぶん先を見通した方もいるのだなと思いながら中国に向かい、打合せに望んだ。ホテルを作りたい場所は中国の「内モンゴル自治区」の中にある有名な観光地、しかも何もない「草原」が素晴らしいという地域だ。

どのような場所かというと、このような感じらしい。

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実は中国の中では「植物油」の一大生産地であり、「レアメタル」が埋蔵されている地域である。何といっても広大な「草原」が素晴らしい観光地なのだ。その草原を破壊する事なく、しかも冬は厳冬の場所真冬となれば−40℃の世界らしい。観光シーズンは夏の3ヶ月のみ。その3ヶ月の間の草原が素晴らしいらしく、中国国内でも行きたい観光スポットの10本指に数えられるそうだ。

内モンゴル自治区。ジンギスカンの活躍した地域だ。確かに馬が似合う。

その草原へのインパクトを最小にし、再生可能エネルギー供給も考え、人間が訪れて生活する事によるインパクトも極力抑え、建設会社などもちろんいない所に「ホテル」を作るとなると「コンテナホテル」しかない。という結論らしい。建設会社がいない所での建設となると「コンテナハウス」というのは当社の「離島建築」と同じ意味でコンテナハウスはその根幹が持つ「ロジスティクス内包型建築」という意味で確かにマッチングがいい。そして当社が研究している「オフグリッドハウス」の商業版という意味では当社にもマッチングがいい話だ。

実はクライアントは3年くらいのスパンで設置場所さえ移動し、「設置場所周辺への環境的インパクト」を最小にしたいとも考えていたそうだ。

そうですか・・・。そこまでいうならこの話考えてみよう。

かくして、オフグリッド_ローインパクト_コンテナハウスホテルプロジェクトのはじまりはじまり.

コンテナハウスのデザインコード

コンテナハウスのデザインコード

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デザインのコード (code)      記号・暗号・規約などと訳せば意味は分かるだろうか。

デザインのモード(mode)      見せかけ、道、外観、マナー、ショー、モード

デザインのノード(node)    接点・結節点・節

デザインのオーダー(order)            秩序・指令・順位・体制 などと言えばニュアンスはわかるだろう

デザインされた空間であるかどうかを見極める超重要語句である。

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どのような方向であろうとこれらの語句で空間を見たとき、
それらにある一定の「機序」があれば
明らかに「意思」が入った空間である事を理解出来る。

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コンテナハウスであろうが、コンクリートの空間であろうが
それらをコントロール出来たとき
ある種の「驚き」や「感動」、あるいは「意思」を伝える事が出来る。

私どもは「デザインされた空間を作る」を目指している集団です。
コストコントロールをしながら、リーズナブルなデザインされた空間を作ろうとしていますが
貨幣的な価値の意味合いで「安い」ものを作るとしている訳ではありません。

かぎりなくISOコンテナハウスに近い遵法コンテナのデザイン

詳細は語れない(爆笑)が、限りなくISOコンテナに近いのに日本の建築基準法をクリアするコンテナを開発した。つまり低価格バージョンだ。「中古コンテナでも確認申請は通せるんです」という方もいらっしゃるが、本当にそうなのか・・・。正確な回答は「通せる時もあるが、通せない時もある」が正しい回答だ。その訳すら知らない設計者には頭が下がる思いだ(爆笑)。まあ、その事はWEBのあちらこちらに書いているので割愛します。

ところが、ついに当社は「概ねISOじゃん」というコンテナで、日本の建築基準法をクリア出来る(インチキなしに・・・)コンテナを今回デザインした。ただし、原段階では少々条件があり「平屋専用」でかつ「連結開放タイプには使いづらい」それ以外の場合は、従来からの当社がデザインした「剛構造=ラーメン構造」のコンテナを使って頂かないといけない。当社では別名「みそっかすコンテナ」と呼んでいる。しかし、輸送用ISOコンテナと違い確実に日本の建築基準法を守れる遵法コンテナだ。

下記のタイプだが、もちろん肝の部分は「モザイク処理」してある(爆笑)。特許取る迄は非公開でございます。

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現在考えている用途は「プラント系」と「老人介護系」そして「単独成立型プランの場合」である。今迄の「剛構造=ラーメンタイプ」は今後も主流である事は間違いないが、それが少々「もったいない」ケースも出てきたので新たな手法の導入に踏み切った。

このタイプの「サービス付高齢者専用住宅」には大きな期待をかけている。破壊的価格で供給出来る可能性が出てきた。超高齢者社会日本の明日の構築に寄与出来る可能性は大だ。

誰も追いかけられない場所まで走っていきます。