コンテナ都市型住居3階建屋上付

都市型というのは、建蔽率も高く、隣家との距離も人が入るのがやっというようなレベルの詰まり方が不思議ではないような地域で、快適な生活が可能なように「光」や「風」が入るようなプランをした、京の町家がお手本になっているようなタイプの住居を言います。

着工時はお隣は駐車場で「空き地」でしたが竣工時にはお隣の駐車場にも建物が着工しました。都心部はそうやってお互いが「谷間」になっていってしまいます。そうなっても、光や風が入る快適な住居の設計を心がけています。

実際に、このような凹の場所が作られ、そこには光が差し込み、風が通る「光庭」が設定してあります。

3階建なのですが、別に1フロアは小さいんです。1Fはガレージ。特に「クルマ」好きのクライアントさんなので、その1階のガレージには2台の車が収容可能です。(縦列型ですけどね)。

2・3階が生活空間。

コンテナハウスの進化の過程(保存版)

ハイエンドコンテナハウスへの進化
長いので読んでいただかなくてもいいのですが、誰にも書けない「日本のコンテナハウスの進化真実の話」です。

コンテナハウスの歴史を振り返りながら進化を確認してみます

かつて、「コンテナハウス」という世界が始まったのは、歴史的時間の流れの中では「海洋輸送用コンテナの改造」から始まりました。中古コンテナが「もったいない!何かに使えるよね」から始まったリユースです。「強そうな鉄の箱」ですから。「これは利用出来そうだ」と考えるのは当然でしょう。リユースは持続可能な世界を構築するためには重要な思想です。しかしながら今まで解説してきました理由で「海洋輸送用コンテナ」は建築に使う事は基本的には難しいと考えられるのです。

「中古コンテナ利用の歴史」は、一方で「セルフビルド」や「ちょっとした改造止まり」の結果しか生みませんでした。「建築業者」などが一つのオープン部品として、建築に本格的な利用をするといったレベルに繋がるものではありませんでした。結果的に、日本では「なんちゃって建築」以上のものになる事はなく、「デザイン性」や「使い勝手のいいもの」になったり、などの本格的成長は難しかったのです。

日本ではその後、大きな変化が訪れます。

コンテナストレージという事業の中で「株式会社デベロップ」がコンテナの利用を始めました。時代的にもコンプライアンスが声高に叫ばれるようになり、海洋輸送用コンテナではなく、建築基準法をクリアするコンテナを最初に開発したのが「株式会社デベロップ」でした。つまり日本のコンテナ建築の本格的採用は「株式会社デベロップ」から始まったのです。これによって「ラーメン構造型コンテナ」が誕生したのです。

ラーメン構造型コンテナは時代とともに次第にその内容を高め現在に至っていますが、この開発の中で本格的な建築利用が始まりました。ニーズが高まると、展開される世界も広がって行きます。その動きの中で「コンテナハウスのデザイン性」が高まって行きました。それは何を隠そう大屋のせいでした(爆)。

最初は、世の中に実は存在する「コンテナファン」によって「コンテナで家を作りたい」「コンテナでショップを作りたい」というニーズがあり、「コンテナでこんな建物が出来ました!」といった驚きや、一般建築に負けないデザインに仕立てられる事によって、人々の目が新たな「素材」として「コンテナ」に向かったという事だろうと考えます。

ポイントはこの部分なのです。
「建築基準法をクリアする事が出来るコンテナが開発された」これによって日本における建築としての「コンテナハウス」の世界が大きく広がったのです。

ただし、「建築基準法をクリアする事が出来るコンテナを作る事」には、製造環境の認証や、製作する職人の認証、コンテナを作る鉄骨材料の認証など、実は多くのハードルがあります。それを最初にクリアしたのも「株式会社デベロップ」でした。デベロップは青島にRグレード工場まで作りました。その後大連CIMCもRグレードを取得しますが、事業の方向性が変わって今は持っていません。他は当社を含めてその環境を持っているのはいく社もないと言えるでしょう。

雨後の筍のようにコンテナハウスの世界に参入している会社が増えました。「ビジネスとして成り立つ」と考えたのでしょう。でもさすがにそんな甘いものでもありません。利用なさる方々も、ちゃんとした建築物なのですから、上記の事柄に気をつけて、しっかりとした設計思想のもとに作られねばなりません。確認を怠らないようにしましょう。

コンテナハウスの開発は今でもまだ止まりません。その規格サイズから「モジュラー建築」という考え方での成長路線は変わらず進んでいますが、逆に「モジュールの束縛から脱する」という試みも進みました。それが「在来工法の鉄骨やその他工法とのハイブリッド」で「モジュール」の概念を飛び出そうという考え方でした。これが「ハイブリッド工法」の登場です。

さらに進化は続きます。ハイブリッド工法でもあり、コンテナのもともとの利用方法である「輸送」の機能に回帰して、作り上げる建築物の全てのパーツとしての材料を自らのコンテナに格納できるサイズで設計し、コンテナの中にそれらのパーツを格納して建設地まで運び、その鋼材を展開して、コンテナの面積の数倍の面積の建築物を作り上げる「パッケージディール方式」という方法が現在の複層的に組み合わされた最新の方法です。もちろんコスト面と輸送性の両面、デザイン的にも変化が加えられるという事で考えられた方法です。

その時の時代の要請によって、いくつかの工法が開発され、コンテナ自身も構造的に進化し、デザイン性も広がりました。コンテナハウスは今や「建築」の世界では「選択可能な建築方法の一つ」となり得たという事が出来るでしょう。

進化は止まっていません。「コンテナの縦使いプロポーション」「横使いプロポーション」「アタッチメントを使った自由なサイズ」「重耐塩仕様の亜鉛メッキ仕様」「ハーフハイトコンテナ」「斜めカットコンテナ」「コンテナのプール利用」コンテナそのものだけでも色々な使い方、展開が増えています。

ロジスティックスは世界へ繋がっています「ジャパンメイドのコンテナハウス」は世界市場にも飛び出して行こうとしています。そのロジスティック力から「離島建築」の有効な手段としても使われています。プラント型のものも数多く出来ています。

コンテナハウスは黎明期を脱し、次のステージに入って行きました。今後もその進化は止まらないでしょう。その象徴がハイブリッド工法・イクステンション工法とパッケージディール方式という「ハイエンドコンテナ」の世界という事が出来るでしょう。

しくじり先生

コンテナハウスとテレワーク

最新事業企画です。

たった今でも「コワーキングスペース」が盛況で、ちょっと困った感じになっています。3密です。

この騒ぎが終わってからでいいのですが。実は「コワーキングスペースのニーズ」に変化が出ます。郊外型のコワーキングスペースのニーズが高まるのです。今まで見向きもしてくれなかった「住宅街の駅そばが俄然このニーズに湧く」のです。

それは「Tele_work」が定着するからです。その有用性は兼ねてから言われていた事ですが、「働き方改革」の後押しも虚しく、理解しないおっさん上司たちはそれを広げませんでした。しかし必要に駆られて今は多くの企業が導入しています。

これは、事が終わってもその多くがそのまま導入し続ける割合が高いと考えられます。企業にとっても経費節減になるからです。おまけに都市構造も変わります。昼間人口の多い都市部から人が少なくなり、住宅地の昼人口が増加します。というか、都市部に昼間それほど流れなくなります。

それは本当は皆も望んでいる事でした。でもたった今の状況じゃ嫌な事があります。それは「家でやりたくない」という切実な願いです(爆)。「狭い」「うるさい嫁がいる」(爆)、「可愛いけど、遊べとうるさい子供がいる」(爆)、幸せなはずの構図は仕事の上ではそうでもありませんでした。あ、私は家でも大丈夫です。むしろ家から出なくてすむのはちっとも苦じゃありません(爆)。でも世の中の方々はそうじゃない。「仕事のオンオフはメリハリつけたい!」そう考えます。私はメリハリありません(爆)。起きているのか寝ているのか死んでいるのか生きているのか仕事しているのかうたた寝しているのかすら自分でもわかりません(爆)。

郊外住宅街駅そばのスペースに「コワーキングスペース」のニーズが俄然高まるのです。今までは「コワーキングスペース」はどちらかというと「都市部」でした。それはそれで今まで通りニーズはあるのですが、爆発的に増えるのが「郊外型コワーキングスペース」はい。供給しまっせ。高度な企画を一緒に作りましょう!あ、コンビニとCAFEとセットが望ましい(爆)。

さて、アフターコロナ特集(アフターコロナの仕事空間)を掲載しました。こちらもどうぞ。

20FEETX1台のイクステンション練棟型_廉価バージョン

コンテナハウスの場合方向性が二つあって

1.リーズナブルな企画を期待されるケース

2.予算がどうこう言うより「その辺にないビジュアルと機能性の新たなイメージの建築」。

という二つの方向だ。これは「リーズナブルな宿泊施設計画」。
最近掲載している「LAY_DOWN」型(横倒しプロポーション)。これはさらにVILLAでもなく「練棟型」で、究極に建築費を抑えている。アフターコロナの旅行業界向け新商品。実はかっこいい。

イメージパース

パッケージディールの某計画は、着々と進んでいる。のかな。

それらはこんな絵から始まる。

パッケージディール方式、ハイブリッド型。20FEETX2台+ハーフハイトのプール付きVILLA

このボリュームを20FEET X2.5台、2.5台というのはプールが半分の高さなので、偶数のVILLAヲ運ぶ時、プールは2基で重ねて1台として運ぶ。

南の島なので、どれだけコンテナ数を少なくするかで、棟数が多いと1千万円以上のコストダウンになる。パッケージディールの威力です。


デザインテイスト収斂中。

20FEET横倒し型コンプリート居住ユニット

会社としてはね。そりゃ沢山売れた方がいいけれど、それをやろうとするとね、ただの「住宅産業」屋さんとか、ただの「計画屋」になってしまう。

わたくしどもは素直に申し上げて、その辺にはないデザインオリエンテッドな、存在感のある「インダストリアル」な、「とんがった」、あるいは「ROCK」な、建築物を作りたい。と思っています。

その時にただの「奇異なもの」でもなく「奇をてらった」ものでもなく、「計画されるべくして、しっかり計画された」、「納得のいく造り」の「今までにないもの」を目指しています。

『20FEET_横倒し1台型_最小限住宅16㎡_with_DECK』をしっかり計画してみました。「SELF_BUILD_KIT」でも売り出そうとしているUNITのコンプリートモデルです。別荘にも、Tele_work_Capsuleにも、最小限の居住ユニットにも、災害時避難住宅にも、役に立つROCK_CAPSULEです。

こちらはW_bedサイズで出来るだけLivingを大きくとったパターン
ツインルームも可能
ちょっとアレンジしてみたパース

コンテナハウスのデザインコードについての備忘録

コンテナハウスのデザインコードについての備忘録。

デザインのコード (code): 記号・暗号・規約などと訳せば意味は分かるだろうか。

デザインのモード(mode): 見せかけ、道、外観、マナー、ショー、モード

デザインのノード(node):接点・結節点・節

デザインのオーダー(order):秩序・指令・順位・体制 などと言えばニュアンスはわかるでしょうか。

これらは、デザインされた空間であるかどうかを見極める超重要語句でなのです。どのような方向であろうとこれらの語句で空間を見たとき、それらにある一定の「機序」があれば明らかに「意思」が入った空間である事を理解出来ます。

コンテナハウスであろうが、コンクリートの空間であろうがそれらをコントロール出来たとき、ある種の「驚き」や「感動」、あるいは「意思」を伝える事が出来るのです。私どもは「デザインされた空間を作る」を目指している集団です。

コストコントロールをしながら、リーズナブルなデザインされた空間を作ろうとしていますが貨幣的な価値の意味合いで「安い」ものを作るとしている訳ではありません。

それなりの表現、それなりの造形を考える時、それを支える技術や、ビジュアルのコントロールをする事は当たり前に必要な事です。わたくしどもは、その事に真摯でありたいと考えています。

ハイエンドコンテナハウスの現代コンテナ建築研究所。

コンテナハウスの旅館業法

コンテナハウスで宿泊施設を作っても、旅館業法はクリアできるの?

コンテナハウスを建築基準法をクリアする状態で作り、保健所に事前相談し、旅館業法をクリアする状態にしていれば「コンテナハウス」だから出来ませんと言うような規制はありません。ホテルにするのか、旅館にするのか、簡易宿所にするのか、その内容を確かめながら計画を進めましょう。ただ「民泊」という世界はこの「旅館業法」の世界とはまた別のものですから、そこは確認して、「民泊」でいいのならそれで計画を進めます。

ホテルなどの宿泊施設の営業は、「建築基準法」「消防法」「旅館業法」が絡みますので、それらの窓口で納得できるよう、自分でもしっかり調べ、相談をして進めましょう。また上記の申請をする時点で、近隣の区長さんなどから、合意の意思をもらったりなど、直接「建築基準法」や「消防法」や「旅館業法」とは関係ない項目などもJPありますから、関連申請のことも行政でしっかり聴取いたしましょう。

リゾート施設などを考えるときは、敷地が「自然公園内」だったりする事もあります。そうなると、また公園法などによって別の申請が必要だったり、建ぺい率、容積率が別の法令で縮小されていることなどもあります。また「敷地や前面道路」などからの「離隔」を求められるケースもあり、小さめの敷地だと「幾ばくも建てられない」という事もあります。

上記のように色々と束縛の多い業種になりますが、それはやはり「不特定多数」の公衆安全や、公衆衛生を守るという意味で「法」の規制も厳しくなります。また、自然を守るという意味や、「汚水雑排水」などの放流に関してもうるさくなりますので、専門家に相談するのが間違い無いでしょう。

建築事務所の方々も万能では無いので、窓口をしてくれたとしても専門は「建築の設計」ですから、保健所の件やその他の件は「宿泊事情に詳しい方」ににまた相談してくれるでしょう。そうやってあなたの計画が、順調に行くことを願っております。

さて、アフターコロナ特集(アフターコロナの仕事空間・宿泊空間)を作りました。こちらもどうぞ。

コンテナハウスのカフェ

コンテナハウスでカフェを作るという仕事が増えています。問い合わせも多いですね。

ビジュアルも個性的だし、コンテナでオシャレに作ると都会的だし、なんとなく存在感も大きいというのがいいのでしょう。

この仕事は「住宅付」のカフェで、オーナーはここに住んでいらっしゃいます。住居側はプライバシーのこともあって写真は掲載していませんが、図面は掲載しています。

かなりの床面積がありますから建設費はこの物件はそれなりですが、「ハイブリッド工法」+「イクステンション工法」を使って、面積の割にはリーズナブルです。
時オーナーのセンスも良くて、超人気カフェになっています。


さて、アフターコロナ特集(アフターコロナの仕事空間・宿泊空間)を掲載しました。こちらもどうぞ。